江戸300年 大商人の知恵 (講談社プラスアルファ新書)



江戸300年 大商人の知恵 (講談社プラスアルファ新書)
江戸300年 大商人の知恵 (講談社プラスアルファ新書)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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現代に通じる

江戸時代に入る直前から終わりにかけての300年間を陰日向に支えてきた商人の影響力について書かれている。この内容は現代にも通じる内容で、企業経営者・管理職になろうと思う人に読んでもらいたい。
日本史があまり得意でない人でもつっかえずに読めるような平易な文章で書かれており、通勤電車の中でも充分読める本である。
江戸の代表的な商人18人それぞれのユニークな経営法を検証した、楽しく気軽に読める雑学本

筆者は、大坂の陣直後から幕末維新に至る江戸時代の代表的な商人18人それぞれの、時代時代によって異なるユニークな経営法を検証して、成功者に共通するものは何かを明らかにし、それが、現代のビジネスにも通じる普遍的なものであることも明らかにしようとしている。

具体的には、筆者は、大坂の陣直後からの江戸時代を、前期、中期、後期に分け、それぞれの時代を、現代の「昭和20年代から30年代の、まだ貧しかったが将来への希望を抱くことができた時代」、「昭和末期から平成始めのバブル期」、「国際化が進展し、経済的には長期不況の続いたバブル期以降」に対比し、現代のビジネスにも通じる江戸商人たちのありさまを描いているのだ。

こうした対比の仕方には、構成の巧さを感じるのだが、率直にいって、ここで紹介されている江戸のそれぞれの時代の商法が、対比された現代のそれぞれの時代に通じる内容になっているかどうかということになると、いささか、看板倒れの感なきにしもあらずではある。

ただ、そうした理屈っぽいことをさておけば、この本が、江戸時代の雑学物としては、かなりユニークで、面白いもののうちの一つであることは間違いない。筆者は、歴史学者ではなく、作家であるため、どう書いたら読者が飽きずに読み進められるかを心得ており、会話形式を多用したエピソードは、簡潔で、スラスラと流れるような文体で書かれており、「講釈師、見てきたような…」というところがないではないが、かなりの読ませ上手であり、楽しく気軽に読める江戸時代の雑学物としては、お勧めの本だと思う。

今に活かせる智恵

江戸時代の豪商のエピソードは、現在のビジネスにも参考になるものです。文章は平易で、楽しめます。著者が、現在にも当てはまるとしているポイントは、私にはちょっとしっくり行きませんが、それぞれのエピソードは、示唆に富み参考になるものでした。京都から東京への新幹線の車中で一気に読みました。



講談社
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